☆マイクロビット☆Microbitでできること
日本でもにわかに注目されてきたマイクロビットですが、Microbitって一体何なの?何ができるの?小学校のプログラミング教育に最適ってホントなの?そんな疑問にお答えします。
マイクロビット(Microbit)とは
日本でも小学校のIT教育が始まりましたが、イギリスの英国放送協会(BBC)は1980年代に教育用途を意図して独自のBBC Microcomputer Systemを完成させました。
これがBBC Microと呼ばれるもので当時は高価でやや大型であったことから学校に配布されIT教育のツールとして使われてきました。
その後、技術の進歩と共に小型化され今ではイギリスの11歳と12歳の小学生全員に配布され小学校や家庭で使われています。
このクレジットカードよりも小さいカード型のマイクロコンピューターをBBC Micro:bitと呼んでいます。
BBC Microが更に小さくなった(bit:コンピュータメモリの最小単位 ビット)ということで BBC Microの :bitなのですね。
マイクロビットでできること
マイクロビット(microbit)では一体何ができるのでしょうか?
モーションセンサー
micro:bitには、3軸センサーと磁場強度センサーによる加速度計と磁力計チップが組み合わされています。
また落下センサーも搭載されているので例えば財布の中に忍ばせていて財布を落としたら知らせてくれるっていうことも出来そうです。
温度センサー
NRF52には温度センサーが内蔵されていてマイナス40度から105度まで標準で計測出来ます。
室温監視やビニールハウスの温度を監視して、設定温度になったら知らせてくれるiotを作れそうです。
内臓スピーカーと外部出力
microbitには、ピンのPWM(音程を数値で表します)を介してサウンドを出力することに加えて、基盤に取り付けられたスピーカーがあります。
ピーポー音やサイレン、メロディなどいろいろ工夫出来そうです。
内臓マイクと外部接続
オンボードのMEMsマイクは、micro:bitへの音声入力を提供し、ボードの前面にある内蔵LEDインジケーターは、電源が入っているときにユーザーに表示します。
無指向性で100Hzから80KHzの高感度マイクが備えられています。
Bluetoothワイヤレス通信
2.4GHz帯のBluetooth通信をサポートします。これにより、microbitはスマートフォンやタブレットなどのさまざまなBluetoothデバイスと通信することができます。
WiFiが使える
Micro:bit Radio規格で2.4GHz帯の多くの無線通信規格をサポートします。
2.4GHz帯は周波数が低いので、電波が遠くまで届きやすく、また壁や床などの遮蔽物にも強いので隣の部屋や階上・階下の部屋でも電波が届きます。
基本的にWiFiが使える機器は2.4GHz帯に対応しているので何でも出来そうです。
ただ、微弱電波とはいえ電波を出すのですから技術基準適合証明(技適)の認証が必要になります。
日本市場向けには “BBC Micro:bit Telec version" として工事設計認証の証書を同封したものが発売されています。
ボタンスイッチ
前面にある2つのボタンで様々な指示が出来ます。
ボタンAおよびBは、ユーザーアプリケーションで任意の目的にプログラムできます。
AとBはソフトウェアによって短押し、長押し、および「A + B」の両方の押し検出も含まれます。
これならゲーム機も作れそうですね。
LED表示
5×5のミニチュア表面実装赤色LEDが装備されています。
ボタンを押したら光るようにしたり、またLEDドライブピンの一部を繰り返し入力に切り替え、周囲の明るさに比例する電圧減衰時間を計測することで周囲の明るさ度合いを検出するためにも使用できます。
外部機器と組み合わせる
microbitにはエッジコネクタ(入出力ピン)が備わっています。
このコネクタの一部は内部のセンサーなどに繋がっていますがソフトウエアでOFFにすることで19個の割り当て可能なGPIOピンとして使用できます。
例えば
ラジコンカー、ロボットなど自分でつくることも出来ちゃいます。
電源
microbitへの電力は、USBコネクタの5Vを介して、またはJSTコネクタに接続された3Vバッテリを介して供給できます。
スマホの充電器でmicrobitの電源に使えるってことですね。
また単3、単4乾電池2本で動作させることができるということですね。
エッジコネクタの3VとGND(グラウンド:通称アース)からでも電力を供給できます。(注意が必要です。極性が逆になると壊れます)